暗号化製品の導入率は中小3割に満たず
情報処理推進機構(IPA)が、暗号の利用状況・課題について調査し結果を取りまとめました。
それによると暗号化する製品(メールやファイル、外部記録メディア)を導入している企業は45.7%でした。
しかし、中小企業に限定すると28.1%で3割に満たないことが分かりました。
従業員301人以上の大企業は62%で、300人以下の中小企業は28.1%。企業規模によって差が見られたようです。
暗号技術の利用シーンについては、
1)インターネット通信の暗号化(SSLやVPN)(65.6%)
2)電子メールの暗号化(50.8%)
3)ファイルの暗号化(39.4%)
4)PC、タブレット、スマートフォンの暗号化(30.5%)
などです。
また「暗号技術は利用していない」と回答したのが16.5%。
暗号技術に関する課題としては、導入・維持管理コストが高いが37.5%、どの製品が安全で導入してよいかわからないが23.5%、正しくかつセキュアな暗号処理が行われているか確信が持てないが22.5%となっています。
こういった状況をどう見るべきでしょうか。