インターネットでのアンケート

データ入力19最近はコストもかからず集計も簡単などの理由からか、インターネットを利用したアンケートが非常に多く行われています。

これは従来からの街頭でのアンケートや、国や地方自治体が行うアンケートなどと異なり、まずインターネットが利用できる環境が必要なこと、自分が主体的にアンケートに答える必要があることなど、偏った結果となる可能性も高く、信頼性に欠けると考える専門家も多いと聞きます。

確かに紙ベースでの回答をデータ入力して集計するためにはコストもかかるし時間もかかるでしょう。予算のない場合などには有効なのかもしれません。

でもよく考えるとインターネットの場合、地域によって回答数が大きく異なったり、年齢も10代20代に偏っていたり、一人で何度も回答したり、全部同じ回答にしたり(例えば「はい」だけなど)‥。何より自分がインターネットにつないで自分が主体的に回答しなければならないという弱点があります。

これでは高齢者やインターネットを利用する環境にない人、わざわざ答えたくない人からはなかなか回答が得られず、偏った集計結果と言われても仕方ありません。

本来こういった人々からも回答を得たいはずですし、自分からインターネットのアンケートに回答する人はごく限られていることでしょう。

信頼性という点から考えると、やはり街頭や地方自治体などの紙ベースでアンケートをとり、一件ずつデータ入力を行い集計するという、従来からの方式が最も有効であると思います。

選挙などの際に出口調査が行われ、その結果がほとんど正確であることも、こういった事情からではないでしょうか。